エンテベズー(エンテベ動物園)が楽しいよと聞き、以前エンテベ動物園に行きました。チケットカウンターにも特に案内が出ていないし普通に入場するだけだと思っていましたがエンテベ動物園 には他にも様々な楽しめるプログラムが用意されています。今回はそのうちのひとつ「Keeper for a Day(飼育員1日体験)」に参加してきました。
Contents
エンテベ動物園のプログラム
動物園に入りオリの外側から見るという日本の動物園と同じようなのが通常の入園です。こちらは
入場料 |
旅行者 |
居住者 |
大人 |
15ドル |
10ドル |
小人 |
– |
5ドル |
となっています。
エンテベ動物園のホームページを見てみると別料金にて様々なプログラムが用意されていることがわかりました。
Keeper for a Day
飼育員体験プログラム。朝から夕方まで1日かけて飼育員の仕事体験が出来ます。今回私が参加したのはこちらです。
料金:150ドル(在住者75ドル※)
※ホームページ上でRateのページとプログラム上のページで値段表記が違いましたが75ドルでした。
Behind the Scene
2時間で動物園の裏側を覗けるプログラム。ライオンやゾウに会えると書いてあります。私が参加したのはKeeper for a Dayですが飼育員さんいわくこちらのプログラムは時間は短いものの同じように動物と触れ合えるとのことでした。
たぶん一番人気で手軽なプログラムです。
料金:70ドル(在住者50ドル)
Chimpanzee Close-up
チンパンジーに特化したプログラム。Keeper for a Dayではオリ越しでのふれあいでしたが、こちらはチンパンジーに直に対面したり赤ちゃんとの触れ合いがあるプログラムです。健康状態の申告が必要となっています。
料金:290ドル(在住者200ドル)
こちらの旅行会社のホームページにはKeeper for a Dayのところにも各種予防接種が必須と書かれていましたが私が参加した時は何も言われませんでした。こちらのChimpanzee Close-upプログラムの方でそういった予防接種の接種歴が必要になるのかもしれません。料金もそうですが予防接種もとなるとちょっと敷居が高いですね。
Keeper for a Dayの予約は前日でも可能
次の日にKeeper for a Dayに参加出来るかと前日に受付で聞きました。担当者に電話を掛けてくれてOKとのことだったので翌日9時前に行くことにしました。
私の英語レベルでは電話だと細かな意思疎通が図れず電話が苦手なので直接行きましたが電話で予約も出来ると思います。ただホームページの問い合わせフォームやメールアドレスには問い合わせたものの全く反応がありませんでしたので直接か電話が無難です。
Keeper for a Dayで飼育員体験
9時前に到着し、受付で料金を払います。
その後、同意書にサインをします。怪我しても責任は負いませんとかそういったものです。写真については参加者、動物園双方の了解のもとに利用するなどの記載がありましたが確認したところ他の人が写っていないのは問題ないとのことでした。
するとちょっと待っててねと言われ作業着と長靴を渡されました。着替えるとは予想してなかったもののこれは本格的な予感。
着替えるとこんな感じです。
大きな荷物は受付に預け、服の中に斜め掛けの小さなバッグに水とカメラが入っています。炎天下での作業は暑いので水は持参したほうがいいです。もちろんカメラも。作業着のつなぎのポケットも大きくて深いので500mlのペットボトルなどは楽に入ります。
着替えたものの担当者来るまで座って待っていてねと言われ待つものの一向に来る気配なし。これがウガンダですね。30分くらい待たされた後、担当が既に小屋の方にいるといわれ別のスタッフにそこまで連れてってもらいました。
まずはチンパンジーに朝食から
普段は別の動物のエサの準備から始まるような感じでしたが結局その担当者がつかまらず、とりあえずチンパンジーの小屋に案内されました。そこで朝食をあげる時間ということでそれを手伝うことに。
まあ手伝うといっても実際の飼育員からしたら手間のかかるお客さんといった感じでしょう。
朝食にはポリッジ(雑穀のお粥)が用意されていました。人間と同じですね。
コップにいれて飲ませてあげるのですが人間の子供に飲ませるような感覚になってきます。
いくつかのオリに分かれて入れられていますが一つのオリの前を通ろうとしたところ飼育員からものすごい力で引き寄せられました。
オリの近くでなく中央を通るように、と再度注意されました。
そのオリにいるのはやんちゃ(凶暴?)でエサのポリッジを取ろうとしてくるのでしょう。そこのオリ以外のチンパンジーに上げるよう指示されました。最初からもっとしっかり説明してくれればいいのに。
ポリッジの後はオリから出るようでその前にその運動エリア(日本の動物園などと比べるとかなり広い感じ)に茄子などの野菜を入れます。
探すのも運動のうちらしくいろんなところにまんべんなく投げるよう指示されました。
茄子をばらまいたらオリを開けます。
こんな感じの専用通路がありオリから運動場へ移動してきました。これでチンパンジーエリアは終了。
ライオンやチーターの小屋掃除
朝食を終えたライオンとチーター(あと小さなネコ科の動物)がいるCheetah Complexへ。なんだか見慣れたロゴがあると思ったらJICAの支援が入っているよう。そして横浜も。
こんにちはなどと挨拶してくるスタッフが多いので不思議に思っていたものの日本の動物園に研修にいったことのあるスタッフが何名もいるようです。なのでいろんなところで日本の話を聞きました。
上野動物園や横浜ズーラシア、金沢とか長崎の動物園とかいっていたかな。
さてライオンやチーターの小屋掃除です。モップと水切りでオリの外にライオンとチーターを交代に出してその間にモップと洗剤で掃除します。
なんだかプール清掃でもしているかのよう。
ちなみにチーターの方はかなりおとなしいようで普通に触れます。以前タンザニアのザンジバルのチーターズロックに行きましたがわざわざ行かなくてもウガンダで体験できたとは。
参加者も私だけでしたしこっちの方が何となく自由に触れる感じがしてよかったです。
草食動物のエサ集め
広大な動物園の敷地は木や草が生い茂っています。そしてそこで草刈りをした草が草食動物のエサになるようです。草刈り部隊は別にいて既に刈られて袋詰めされています。
その袋をトラックの荷台に積んでいきます。大きさの割には重くはないもののそれなりの重量があり作業をすると汗だくです。
途中「運転できる?」と聞かれて出来るよと答えたらトラックの運転もさせてもらえました。10年くらい乗っていないマニュアル車。案の定何度かエンストしました(笑)
草を運ぶだけでしたが森の中のオフロードを走る感覚はちょっとしたアトラクション気分でした。
私ともう一人のスタッフが草集めをしている間、他のスタッフが野菜や果物の準備をしていました。
汗だくの私を見てスタッフがスイカをくれました。うまいw
草食動物へのエサやり
野菜と果物も積み込み草食動物エリアへ。
シマウマやインパラなどのゾーンにはじまり
サイのところへ。
トラックを止めてくれて写真撮影タイムが始まります。
こんな間近で、というか触っていいとのことなのでサイに触りました。なんだかテンションが上がります。
ダチョウがいるエリアや
バッファローやイボイノシシエリア。
バッファローエリアではトラックに荷台にバッファローが顔を近づけてきてたのでちょっと怖かったです。
見た目は牛っぽいしかわいい顔をしてるんですがバッファローは危険らしいです。
ゾウのエリアではおとなしいからかトラックから下りられます。
草集めその2~キリンエリア
次はキリンエリアとのことですがまた違ったエサだということでまた草(というか木)を拾いに行きます。拾う場所はなんとサイエリア。トラックで入っていくと何してるのか興味をもったサイが近づいてきました。
私は車の反対側に隠れます。
さてキリンエリアに突入。他にもアンテロープ系の動物がちらほら。
キリン用に草を釣り上げたりしました。
そしてキリンに手からバナナをあげられるのでこんな間近にキリンの顔が。楽しいです。
ランチタイム
草食動物へのエサやりも終了すると14時前くらいになっていました。お腹ぺこぺこ。
飼育員体験にはランチもついています。他のスタッフと同じようにスタッフ用のレストランで食べます。もちろん出てくるのはウガ飯。
毎日肉というわけではないようなので今日は当たりの日かもしれません。
ライオンの赤ちゃんと対面
生後2ヶ月というライオンの赤ちゃんも3匹います。ここでの写真撮影はダメとのことでしたがなんでダメなのかいまいち聞き取れませんでした。
ライオンの肉球さわっちゃった。ぷにぷに
爬虫類や鳥類エリア
その後、爬虫類や鳥類エリアに移りました。ここではとくにエサやりなどはなかったですがハシビロコウとの触れ合いが待っています。
この子の名前が「Sushi」らしく最初寿司がどうかしたのかと思いました。
ハシビロコウは習性としてお辞儀をするらしくこちらがお辞儀してしばらくまってたりするとお辞儀してくれます。
なのでこんな面白写真が撮れます。
ゾウの赤ちゃんと散歩
10ヶ月のゾウの赤ちゃんも保護されていました。赤ちゃんとの散歩タイムがはじまります。散歩中に草をあげたりします。
途中遊びたくて至近距離から軽く体当たりしてきたんですが小さくてもかなりの力でした。
最後にミルクをあげて終了です。
私は予定があったので17時くらいに終わりにしてもらいましたが時間に余裕があるなら18~19時くらいまでやれるようです。
飼育員体験自体もなかなか出来ないことですし、普段触れ合えない動物たちと触れ合うことが出来るエンテベ動物園のプログラム。ウガンダに来たならサファリよりもおすすめです。