青年海外協力隊になると耳にする言葉があります。それは「イリュージョン」と「マジック」です。今回はこの言葉について解説していきたいと思います。
マジックもイリュージョンと同等の言葉のため、以降イリュージョンのみ説明していきます。
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協力隊におけるイリュージョンとは
青年海外協力隊は隊員として派遣される前に語学等を含めた派遣前の訓練が実施されます。現在は約70日間の訓練となっています。訓練期間中は他の訓練生達と寝食を共にしながら合宿生活を送ります。朝から夜まで一緒にいたら恋愛感情が芽生えても不思議はありません。
もうお分かりだと思いますがイリュージョンとは訓練中にカップルが出来ることを指しています。
協力隊の訓練所は福島県二本松市(NTC – Nihonmatsu Training Center)と長野県駒ケ根市(KTC – Komagane Training Center)の二か所にあり、訓練所により二本松イリュージョン、駒ケ根マジックと呼び方に若干の違いがあります。
なぜイリュージョンと呼ばれるのか
イリュージョンを直訳すると幻想や錯覚という意味になります。訓練所で付き合いだした二人の関係がそれぞれの国に派遣後にはかなく消えていく、その様はまるでイリュージョンのよう、というところから来ているようです。
もちろんイリュージョンで生まれたカップルがそのまま結婚することもあります。遠く離れた国で2年間を過ごし、帰国後に結婚する。これはこれで素敵な光景でありイリュージョンを見ているかのようですね。
27年度3次隊二本松イリュージョン事情
イリュージョン当事者には怒られそうな気がしますが統計データとして見ることはおもしろいので私の知り得る情報を報告します。
27年度3次隊NTC 青年海外協力隊員 103名(男45:女58 )
さてこの人数から一体何組のカップルが誕生したでしょう?
結果は13組です。(訓練終了後に付き合いだした人を含む)
単純計算で4人に1人がイリュージョニストです。
私が知らないカップルもいるでしょうし、もともと彼氏彼女のいる人、少数ながらも既婚者等もいるため個人的にはかなりすごい確率ではないかと思います。
27年度3次隊二本松イリュージョンのその後
2016年1月に派遣され約半年が経とうとしています。真偽の程は分かりませんが別れたという風の噂も流れてきます。それらの情報を信じ、半年後のイリュージョン状況を見てみましょう。
果たしてイリュージョンは本当にイリュージョンで終わるのか?
結果として13組中5組が分かれてしまったようです。
別れたという情報の方が入ってこないと思うので実際はもう少し多いかもしれません。イリュージョン、というか遠距離恋愛だとこうなるのは避けられないものなのでしょう。遠距離でなくても半年続かない人達を考えたら結構うまくいっている気もしますね。
蛇足:レボリューション
派遣前訓練の前に職種によって技術補完研修というものも行われます。ほとんどが数日から1週間程度のようですが中には数か月にわたる職種もあるそうです。訓練所は派遣国毎に二本松と駒ケ根で別れますが、技術補完研修では職種毎のため訓練では別の研修所になる人とも出会います。研修所は違うけどもそこで出会って付き合いだしたカップルはレボリューションと呼ばれているそうです。誰が命名したか分かりませんが革命的面白さですね(笑)