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セルがカチカチいうだけでエンジンが掛からなくなった
SUZUKIのGN125Hのセルフスタータースイッチ(セル)を押してエンジンがかかりにくくなってきたものの、何度か押せばうまいことかかるタイミングもありしばらくそのまま使っていました。
しかしその状態で使い続けていたら(1ヶ月もしないで)とうとう何度おしてもカチカチという音しかしなくなりました。
セルがカチカチいうのにエンジンが掛からない時の対処法
いろいろ調べてみると以下のような原因があるようです。
・バッテリーの電圧低下
一番よくあることのようでライトがつけば大丈夫というわけでもないのでバッテリ電圧の確認が必要。
・セルモーターの故障(内部のカーボンブラシの摩耗によるなど)
そもそもカチカチというリレーの音がなるということでセルモーターの故障が疑われました。
・スターターリレーの故障
リレーの故障によりセルモーターに電圧が掛からなくなっている可能性。
・セルスイッチからセルモーターまでの配線の問題
断線などで正しく電圧が伝わらない。
もう古いのでスターターリレーもセルモーターも全交換がいいのかもしれませんがとりあえずひとつひとつ原因を確かめていきました。
セルが回らない時に確認したこと
その1:バッテリー電圧を計ってみる
この症状になる1年以内にバッテリーを新品に交換していたため大丈夫だろうと思ったものの一番簡単にできることもありバッテリー電圧をテスターで計ってみました。
結果は12.6Vほどありました。特に問題ありませんでした。
その2:セルスイッチを押した時にセルモーターまでの電圧を計ってみる
GN125ではセルモーターはエンジンのすぐ下にあるのでアクセスしやすいです。ゴムのキャップをずらしてそこの端子とバッテリーのマイナス端子間の電圧(GND)を計ってみました。
セルスイッチを押すと・・・3V・・・8V・・・5V・・・と安定してません。何度か押していたらエンジンかかっちゃいました(笑)
その3:セルモーターに12V直結してみる
そもそもセルモーターが正常に回るのかというのを確認するためにバッテリーを直結すればいいとのことで
手元にブースターケーブルがなかったのでシート下のスターターリレーの端子をくっつけてみることにしました。
この丸っこい部品がスターターリレーですがプラス側の端子がかなり錆ていました。(写真は磨いた後だと思います)
黒いほうのキャップ(バッテリ+側)をはずしてナットを緩めて赤いほう(セルモーター側)にくっつけました。
すると勢いよくエンジンが掛かりました。セルモーターの故障ではなかったようです。
ちなみにこの端子を直接あてた瞬間に火花が散ります。また私の場合その火花で腐食してなかった赤キャップの方の端子が焦げました( ノД`)シクシク…
火花の熱で一瞬端子同士がくっついた感じで運が悪いとくっついたまま取れなくなることもあるかもしれません。ブースターケーブルなどなくてもセルモーター直結はこの方法で確認できますが自己責任でお願いします。
その4:スターターリレーの接点の電圧を計る
セルモーターが正常に動作したためますます怪しいスターターリレー。
この接点の電圧を計ってみることにしました。まず赤丸を付けたこの端子間の電圧です。
リレーが繋がっていなければ(セルスイッチを押していなければ)この端子間にはバッテリ電圧と同等の電圧が来ており、
セルスイッチを押した時にリレーが繋がると赤キャップ(セルモーター)側にも12Vが流れるため電圧が0Vになるはずです。
セルを押しみると・・・さっきのセルモーターまでの電圧と同様に安定してません。カチカチはいっているんですが。
その5:スターターリレーの腐食した接点を磨く
錆が怪しいかもしれないと思ってダメ元でさびていたナットやワッシャーを紙やすりで磨きました。
結果は変わらず。
ただこのスイッチ側から来ているケーブルの端子も劣化していて怪しかったのでそこも磨こうと思いました。固着していてはずそうとするとプラスチックのカバーがぼろぼろになりました(笑)
そしてそこの接点も紙やすりでごしごし。
するとあら不思議1発でセルが回るようになりました。(∩´∀`)∩
腐食して抵抗があると必要な電流が流れなくなるということなのでしょう。
部品交換の前に
同じような状況の方もいるかと思いますがバッテリー電圧が問題なければ端子の腐食なども疑ってみると案外直るかもしれないという結論でした。