青年海外協力隊に応募・参加するにあたって職場に籍を残したまま現職で参加するか、仕事を辞めて退職で参加するか迷う方もいると思います。迷っている方がいたら私はこうアドバイスします。
「現職にした方がいいですよ」と。
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現職参加制度はどういった人が使えるのか
国家公務員、地方公務員、民間企業、民間団体と、どのような立場の方でも使うことが出来ます。また教職員の場合は現職教員特別参加制度というものもあります。
民間の場合はボランティア参加のための労使協約が締結されていたり、ボランティア参加のための休職制度が設定されていることが前提となります。ボランティア参加のための労使協約や休職制度があるのは大企業であることが多いです。
現職参加のメリット
現職参加のメリットを挙げてみます。
派遣中も給与が支給される
まず1番大きいのはこれだと思います。退職参加の場合でも国内積立金制度があるため少しはもらえますが通常の給与はその比ではありません。現職でも無給休職の場合は退職参加と同じ扱いになります。
帰国後の就職の心配をしなくてよい
人によってはこれが1番大きいかもしれません。特に30代以上であると帰国後の就職活動が大変だという声も聴きます。今の仕事・職場が好きであれば現職参加を選びましょう。
企業側も大事な人材を確保できる
JICAによる人件費補填制度があるため企業側は事務的作業が少し増えますが金銭的デメリットはほとんど発生しません。2年という期間は空きますがボランティアを出している実績にもなりますし2年後に戻ってくるため人材の流出を食い止めることが出来ます。
現職参加のデメリット
現職参加のデメリットはあるのでしょうか。
よく言われるのが帰国後違う道に進もうと思っても元の職場に戻らないといけない、ということです。2年間開発途上国で生活すること、またこれまでの生活では出会わなかった魅力的な人たちから刺激を受けることで価値観や考え方が変わることはよくあります。
しかし私はこれはデメリットにはならないと思っています。JICAや現職参加を認めた企業側からすれば帰国後に元の職場に戻らないことは考えられない事ですが、本当に違う道に進もうと思うなら周りがどう思おうが行動を起こせばいいだけです。実際、現職で参加し帰国後すぐに元の職場を辞めている方も少なからず存在します。
現職と退職 選択の分かれ目
逆に退職参加のメリットはあるのでしょうか。あるとすれば帰国後すぐに自分の好きな事を始められる事です。元の職場に戻る気がないのであれば退職参加を選んでいいと思います。しかし元の職場に戻ってもいいという気持ちがあるなら現職を選びましょう。
2年後のことは誰にも分からないですし、帰国後の選択肢は多いに越したことはありません。