途上国や共産主義の国などではFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアが制限されアクセス出来なくなるということがありえます。実際ウガンダでも大統領選挙や重要なイベントが控えている時にFacebookが制限されていました。
少し我慢すれば戻るのでまあいっか、と思うのも一つの対処方法ですが直前までメッセージのやり取りなどをしていたりすると連絡が来なくなった相手側が心配してしまうということも考えられます。そんな時はVPN(Virtual Private Network)を使ってみましょう。
Contents
VPN(Virtual Private Network)とは
VPNはVirtual Private Networkの略です。その名の通り、仮想的にプライベートなネットワーク環境を構築してくれる機能になります。
インターネット接続時にはプロバイダ契約(SIMカード契約)が必要で以下のようなイメージでネットにつながっています。
規制されると他のホームページは見れるのにFacebookやTwitterが使えないという状態になります。
VPNはコンピュータ端末がVPNサーバーを経由することでプロバイダーが規制している枠組みに関係なくアクセス可能になります。またVPN接続時には暗号化も実施されるためセキュリティも強化することが可能です。
今回は最近Android版がリリースされたOpera Free VPN – Unlimited VPNを紹介します。
Opera VPNについて
Opera VPNはインターネットブラウザのオペラを開発しているオペラソフトウェアから提供されています。
これまでVPNを使うには有料であったり、無料だと通信容量が制限されていたりしていましたが、OperaVPNでは無料で無制限のデータ通信が可能となっています。これだけでも使う価値がありますが、他にもWiFiのセキュリティ状態を判定しスコア表示してくれたり、広告追跡をブロックしてくれたりとユーザーにとってありがたい機能が盛り込まれています。
有名なオペラということで安心して利用できると思います。
Opera VPNの使い方
解説する必要もないくらい簡単ですが一応使い方を説明します。
Google Playからダウンロードし起動します。
最初に「始めましょう」ボタンをタップすると簡単な説明が表示されます。説明が終わり起動されるタイミングでAndroid側から表示される接続リクエストメッセージにOKするとメイン画面になります。
次回起動時からはメイン画面から始まります。
「OperaVPN接続されていません。」「接続済み」とどっちやねんって感じのメッセージが出ていますが、左上のメニューからOpera VPNをオンにする、もしくは「接続済み」をタップするとVPN接続が開始されます。
使い方としてはたったこれだけです。
もし接続先を変えたい場合は接続後に表示されている「地域を変更」をタップします。
現状では
・アメリカ
・オランダ
・カナダ
・シンガポール
・ドイツ
の5か国が選択可能です。
Opera VPNを使ってみた感想
無料・無制限ということで速度が遅い(処理が重い)のではないかと思っていましたがそういったこともなく普通に使えます。残念ながら接続先に日本がないため、日本のアドレスでないと見れない日本の動画配信サービスなどでは使うことが出来ません。下の方に広告が表示されたりしていますが間違って触ることもない邪魔でないスペースなので気になりません。これだけのサービスを無料で提供してくれるのは素晴らしいと感じます。
Internet ExplorerやChromeに比べあまり有名ではないですがこういうサービスを通してオペラを浸透させようとしているのかもしれませんね。
日本のアドレスでVPNをやりたい人は
日本のアドレスを利用したい人や、パソコンからVPNを利用したい人は筑波大学大学院研究プロジェクト「SoftEther VPN」を使うといいと思います。こちらも無料で無制限に利用可能です。接続可能な国もたくさん用意されています。ただ選ぶサーバーによっては速度がかなり遅いということもあります。
パソコン用にはクライアントソフトが用意されており、クリックするだけで簡単にVPNを利用出来ます。スマホなどでも利用可能ですがOperaVPNのようにただタップするだけというアプリが用意されているわけではないので接続するまで少し面倒と感じるかもしれません。