停電の多い途上国に最適なバッテリー持ちのよいブラウザとは

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少し前、YahooニュースでMicrosoftの新ブラウザEdgeがバッテリー持ちが良いという実験結果(by Microsoft)ニュースを見ました。機能やサクサク動く操作性・快適性のみに主眼を置いてブラウザを選択していた私からしたら消費電力という点に注目したこの実験はとても興味深かったです。

停電の多い途上国だとバッテリーが長持ちしてくれたらうれしいです。今回はこのMicrosoftの実験結果や他の記事に言及し、バッテリー持ちのよいブラウザについてお話したいと思います。

Microsoftのバッテリー比較結果

Microsoftによるバッテリー比較の投稿はこちらです。

Get more out of your battery with Microsoft Edge | Windows Experience Blog
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2016/06/20/more-battery-with-edge/

この実験ではMicrosoft Edge, Google Chrome, Mozilla Firefox, Operaの4つのブラウザが対象となっています。制御されたラボ環境下でのバッテリー消費比較は以下のようになっています。

browser-power-consumption-tests

Edgeが際立って消費電力が少ない結果になっています。

また実機での検証動画もありこちらの結果はラボ実験とは異なりChromeの稼働時間が短くなったそうです。

Microsoft Edge Experiment Battery Life

実験結果を表にまとめると以下の通りです。

ブラウザ

消費電力実験結果

使用可能時間実験結果

Microsoft Edge

2068mW

7時間227

Google Chrome

2819mW

4時間1950

Mozilla Firefox

3077mW

5時間930

Opera

3161mW

6時間1833

テスト環境が詳細に書かれていない事、またMicrosoftの実験でありEdgeSurfaceに特化して最適化されている可能性も否めませんが、この結果を見るとEdgeがよさそうに見えます。

反論するOpera陣営

Microsoftの実験結果を受けOpera陣営が同様に消費電力について実験結果を公表しました。

Why we challenge Microsoft’s battery test
http://www.opera.com/blogs/desktop/2016/06/over-the-edge/

こちらの実験ではEdgeChromeが比較対象になっています。

ブラウザ

使用可能時間実験結果

Microsoft Edge

3時間12

Google Chrome

2時間54

Opera

3時間55

結果はOperaの稼働時間が長くなっています。Operaの方は実験環境が公開されており一般ユーザーでも再現実験が可能である点がMicrosoftのクローズドな実験結果よりも信頼性が高いのではないかと思えます。

両方に共通する点としてはChromeが一番稼働時間が短いということです。Operaの実験でもFirefoxを比較対象に入れてくれるとよかったのですがFirefoxがないことで実はFirefoxの方がよい結果が出るのではないかと思えてしまいます。OperaだけでなくChromeFirefox陣営も同じような実験をしてくれると面白いんですけどね。

第三者による実験結果

開発元の行った実験結果というものは自陣営に有利に働くような環境で行われているのではないかとうがった見方をしてしまいますが、第三者が行ったものもあるのでそちらも紹介します。

Power consumption of the worlds most popular websites calculated on different browsers – Chrome vs Safari vs Firefox
http://blog.getbatterybox.com/which-browser-is-the-most-energy-efficient-chrome-vs-safari-vs-firefox/

一年程前の実験結果であり新しいMicrosoftEdgeOpereが比較対象に含まれていませんがブラウザシェアの高いChromeSafariFirefoxについて様々な比較をしており、閲覧するホームページの違いなどが表れていて少し面白いです。詳細が気になる方は上記のリンクから見てください。結果は以下の通りです。

ブラウザ

使用可能時間実験結果

Google Chrome

5時間8

Mozilla Firefox

5時間29

Safari

6時間21

こちらもChromeが一番稼働時間が短いという結果になっています。

まとめ

電力の安定している日本だとそこまで気にする必要もないかもしれないですが途上国だと停電も多く、バッテリーが長持ちしてくれるにこしたことはありません。パソコンの種類が違えばまた実験結果は異なるものになるのでしょうし各自に最適な物を断言する事は難しいですが人気ブラウザのChromeがどの実験でも稼働時間が短くなっていたのは面白いと思いました。Chromeユーザーの方はこれを機に他のブラウザに乗り換えてみるのもありではないかと思います。

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